「まごのてアワーズ」の第8回です。
負けている9回、2アウト。スタンドの半分が帰り支度を始める、あの場面です。ここで打者がアウトになれば、試合は終わります。第8回は、負けている最終回の2死で打席に入り、アウトにならずに次の打者へつないだ回数を数えました。
これは、半分はこのサイトで探せて、半分はデータベースの中から割り出したデータです。 打席の打率や出塁率は画面で探せますが、失策での出塁を含めた「つないだ回数」や、そのあと同点まで行ったかどうかは、画面には出ません。探し方は、記事の最後に書きました。公式の表彰とは、もちろん関係がありません。数字は、すべて2026年のレギュラーシーズン(143試合×12球団)のもので、クライマックスシリーズと日本シリーズは含みません。
数え方
- 対象は、9回以降に、負けている状態で、2死で始まった打席です。ビジターなら9回表、ホームなら9回裏以降の、あと1人で負けが決まる打席になります。
- 「つないだ」は、その打席でアウトにならず、同じ回に次の打者が打席に入ったもの(安打・四球・死球・失策での出塁など)と、その打席でサヨナラになったものです。
- 延長12回裏に負けていた場面も入れています。12回の同点で2死の場面は、凡退しても引き分けで「負け」ではないので、入れていません。
2死からでも、3割はつないでいる
2026年、この場面の打席は1,031打席(742試合)ありました。打率は.211、出塁率は.283。そのうち次の打者につないだのは**302打席、29.3%**です。あと1人の場面でも、10回に3回はつないでいます。
| つなぎ方 | 回数 |
|---|---|
| 安打 | 196 |
| 四球(敬遠を除く) | 80 |
| 敬遠 | 5 |
| 死球 | 9 |
| 失策での出塁 | 12 |
| 合計 | 302 |
ただ、つないだあとに同点まで行くのは、ずっと難しくなります。負けている最終回に2死までいった回は750回。そのうち、同点以上に追いついたのは21回(2.8%)、逆転まで行ったのは7回でした。
サヨナラで決まったものもあります。4月2日のヤクルト-広島では、1点を追う9回裏2死から伊藤琉偉選手の三塁内野安打で2点が入りサヨナラ。翌4月3日のロッテ-ソフトバンク戦でも、1点を追う9回裏2死から藤原恭大選手の右越え二塁打で2点が入り、サヨナラ勝ちでした(どちらも2死二、三塁から)。
🏅セは、阿部寿樹選手(中日)
セの1位は、中日の阿部寿樹選手です。この場面の9打席で、5回つなぎました。安打1本と四死球4つ。4回で2位に7人が並ぶなか、ただ1人の5回です。8月7日の阪神戦では、1点を追う9回表2死から、左越えの2点二塁打で逆転しています。
| 順位 | 打者 | 打席 | つないだ |
|---|---|---|---|
| 1 | 阿部寿樹(中日) | 9 | 5 |
| 2 | 岡林勇希(中日) | 8 | 4 |
| 2 | 大山悠輔(阪神) | 9 | 4 |
| 2 | 髙寺望夢(阪神) | 9 | 4 |
| 2 | 持丸泰輝(広島) | 10 | 4 |
| 2 | B.ダルベック(巨人) | 10 | 4 |
| 2 | 度会隆輝(DeNA) | 12 | 4 |
| 2 | E.モンテロ(広島) | 13 | 4 |
割合で見ると、5打席以上では阪神の中野拓夢選手(5打席で3回、3安打)がいちばん高くなります。
🏅パは、西川史礁選手と山口航輝選手(ロッテ)
パは、ロッテの2人が7回で並びました。西川史礁選手は11打席で7回(5安打、4打点)、山口航輝選手は15打席で7回(6安打、5打点)。山口選手の6安打のうち3本は本塁打で、2死から3度、スタンドまで運んでいます。
| 順位 | 打者 | 打席 | つないだ |
|---|---|---|---|
| 1 | 西川史礁(ロッテ) | 11 | 7 |
| 1 | 山口航輝(ロッテ) | 15 | 7 |
割合で見ると、5打席以上ではソフトバンクの牧原大成選手と日本ハムの郡司裕也選手(どちらも6打席で4回)が高くなります。
おまけ:いちばんつながなかったのは
「まごのてアワーズ」では、1位のほかに、同じ条件で数字がいちばん低かった選手も、少しだけ紹介しています。公式の表彰ではなく、ごく限られた条件の数字です。選手の実力や調子、勝負強さを表すものではありませんので、気軽に見てください。
5打席以上で、1度もつなげなかった打者のうち、打席がいちばん多かったのは、セは中日の細川成也選手です。12打席で0回(12打数0安打、三振9)。そのうち4打席は1点差の場面でした。今季全体では499打数113安打(.226)、25本塁打、71打点です。セではほかに、広島のS.ファビアン選手が6打席で0回でした。
パは、5打席で0回の3人が並びました。ロッテの井上広大選手(今季132打数24安打、.182、8本塁打)、楽天の浅村栄斗選手(286打数62安打、.217、9本塁打)、楽天の鈴木大地選手(49打数8安打、.163)です。
このサイトで探すには
- 個人打者のランキング(2026年・公式戦)を開き、集計を「全打席」にします。
- 左のフィルターパネルで、「イニング」を9以上、「カウント」のOを2、「点差」を「ビハインド」にします。
- 打率や出塁率で並べ替えられます(失策での出塁を含む「つないだ回数」は、画面には出ません)。