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📊 データ記事

2ストライクで引っ張りは減る?増える?打球の向きをカウントでも切り分けられる-打球方向ページの使い方②

記者証をつけたブンタがホワイトボードの前で解説している、使い方講座のイメージ

「打球方向」ページの使い方、今日は2回目です。前回は、図とカードの読み方と「詳細」ボタンを紹介しました。今日は、このページのいちばんの使いどころ、左のフィルターパネルとの組み合わせです。実例は、前回に続いてソフトバンクです。

左のフィルターパネルと組み合わせられます

画面の左にある「フィルターを開く」から、全打席ページと同じフィルターパネルが使えます。

  • 試合区分(レギュラーシーズン、クライマックスシリーズ、日本シリーズなど)
  • 年月日フィルター(年・月・曜日・期間)
  • 試合フィルター(球宴前後、交流戦かリーグ戦か、ホームかビジターか、昼夜、最近の試合など)
  • 球場詳細フィルター(球場の地域、屋内か屋外かなど)
  • 打席詳細フィルター(カウント、先頭、代打、得点圏、相手投手、投手の左右など)

条件を選んで「フィルター適用」を押すと、図もカードも、その条件の打球だけで数え直されます。ページ上部のメニューで選手を選ぶと、その打者1人の打球だけにもできます。

打球方向ページで左のフィルターパネルを開いた画面。打席詳細フィルターに、カウントのBとSのボタンが並んでいる
左のフィルターパネル。打席詳細にカウントのボタンがある

カウントで絞ると、打球の向きが変わる

打席詳細フィルターの「カウント」には、B(ボール)とS(ストライク)のボタンがあります。ここで数えているのは、その打席の最後の1球を投げる前のカウント、つまり打球を打ったときのカウントです。

まず、12球団の打者全体で数えてみました(これはページの外で、データベースから数えたものです)。外野に飛んだ安打(本塁打を含む)のうち、引っ張った方向(左打者なら右翼線・右翼・右中間、右打者なら左翼線・左翼・左中間)の割合は、次のとおりです。

ストライク 左打者 右打者
0ストライク 53.0% 54.3%
1ストライク 43.3% 51.4%
2ストライク 37.9% 42.9%

ストライクが増えるほど、引っ張った安打の割合は下がっていきます。追い込まれたら、逆方向にも打ち返す。よく言われることが、数字でもそのまま出てきました。

では、1人ずつ見るとどうか。ここからは、ソフトバンクのページで、選手を選んで、カウントのSのボタンを押すだけです。

周東佑京選手:2ストライクでは、打球が左へ

周東選手(左打者)の外野への安打を、ストライクの数で分けました。カードの「外野安打方向」を、右方向(右翼線・右翼・右中間)、中堅、左方向(左翼線・左翼・左中間)にまとめています。

ストライク 外野への安打 右方向 中堅 左方向
0ストライク 17 9 4 4
1ストライク 60 21 22 17
2ストライク 36 4 13 19

2ストライクからの36本のうち、右方向は4本だけ。半分を超える19本が左方向で、そのうち16本が左翼でした。図で見ると、ボールの山が、はっきりと左に寄ります。

周東選手、2ストライクに絞った打球方向の図。外野の安打が左翼側に多く、右翼側は少ない
周東佑京選手の2ストライクからの安打。外野への36本のうち、右方向は4本

近藤健介選手:2ストライクでも、右へ

同じ左打者の近藤選手は、逆の形でした。

ストライク 外野への安打 右方向 中堅 左方向
0ストライク 27 17 4 6
1ストライク 63 26 23 14
2ストライク 58 34 11 13

2ストライクからの58本のうち、右方向が34本(58.6%)。1ストライクのとき(41.3%)より、むしろ引っ張った安打の割合が高くなっています。追い込まれてから右翼へ運んだ安打が、23本ありました。

近藤選手、2ストライクに絞った打球方向の図。外野の安打が右翼側に多い
近藤健介選手の2ストライクからの安打。外野への58本のうち、右方向が34本

同じチームの左打者でも、追い込まれてからの打球の向きは、ここまで違います。2ストライク後の外野への安打が30本以上(0〜1ストライクでも40本以上)ある12球団の打者49人で、0〜1ストライクから2ストライクにかけて引っ張りの割合が下がったのは37人。近藤選手のように上がった打者は12人でした。

もちろん、このサイトでは投球のコース、球種、球速までは記録していません。外角の球を逆らわずに打ったのか、内角の球を引っ張ったのかといった中身は、ここからは分かりません。2ストライクの安打も36本・58本と、数としては多くありません。あくまで、ひとつの傾向として受け取ってください。

気になったら「詳細」で1本ずつ

カウントで絞った状態のまま、カードの「詳細」を押すと、その条件がそのまま全打席ページに引き継がれます。周東選手の2ストライクの図で、外野安打方向の「左翼」の詳細を押せば、その16本が日付つきで並びます。どの投手から、どんな場面で打ったのかまで、続けて見ていけます。

カウントのほかにも、たとえば試合フィルターの「ホーム・ビジター」で分けると、ソフトバンクの本塁打はホームで107本、ビジターで55本でした。1試合あたりでホームはビジターの1.92倍で、12球団でいちばん大きな差です。

これからやってみたいこと

いまは、球団ごと・選手ごとにページを開いて見る形です。この「2ストライクで引っ張りが減る打者、増える打者」のような打球方向の傾向を、12球団の選手を並べたランキングにすることも、今後やってみたいことの一つです。

打球がどこに飛んだかを、カウントや球場、相手投手で切り分けて、そのまま1本ずつ確かめに行く。そこまで、ボタンを押していくだけでできるようにしました。応援している球団の、気になる打者で試してみてください。

(数字は2026年10月8日終了時点、レギュラーシーズン全143試合のものです)

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