「打球方向」ページの使い方、今日は2回目です。前回は、図とカードの読み方と「詳細」ボタンを紹介しました。今日は、このページのいちばんの使いどころ、左のフィルターパネルとの組み合わせです。実例は、前回に続いてソフトバンクです。
左のフィルターパネルと組み合わせられます
画面の左にある「フィルターを開く」から、全打席ページと同じフィルターパネルが使えます。
- 試合区分(レギュラーシーズン、クライマックスシリーズ、日本シリーズなど)
- 年月日フィルター(年・月・曜日・期間)
- 試合フィルター(球宴前後、交流戦かリーグ戦か、ホームかビジターか、昼夜、最近の試合など)
- 球場詳細フィルター(球場の地域、屋内か屋外かなど)
- 打席詳細フィルター(カウント、先頭、代打、得点圏、相手投手、投手の左右など)
条件を選んで「フィルター適用」を押すと、図もカードも、その条件の打球だけで数え直されます。ページ上部のメニューで選手を選ぶと、その打者1人の打球だけにもできます。

カウントで絞ると、打球の向きが変わる
打席詳細フィルターの「カウント」には、B(ボール)とS(ストライク)のボタンがあります。ここで数えているのは、その打席の最後の1球を投げる前のカウント、つまり打球を打ったときのカウントです。
まず、12球団の打者全体で数えてみました(これはページの外で、データベースから数えたものです)。外野に飛んだ安打(本塁打を含む)のうち、引っ張った方向(左打者なら右翼線・右翼・右中間、右打者なら左翼線・左翼・左中間)の割合は、次のとおりです。
| ストライク | 左打者 | 右打者 |
|---|---|---|
| 0ストライク | 53.0% | 54.3% |
| 1ストライク | 43.3% | 51.4% |
| 2ストライク | 37.9% | 42.9% |
ストライクが増えるほど、引っ張った安打の割合は下がっていきます。追い込まれたら、逆方向にも打ち返す。よく言われることが、数字でもそのまま出てきました。
では、1人ずつ見るとどうか。ここからは、ソフトバンクのページで、選手を選んで、カウントのSのボタンを押すだけです。
周東佑京選手:2ストライクでは、打球が左へ
周東選手(左打者)の外野への安打を、ストライクの数で分けました。カードの「外野安打方向」を、右方向(右翼線・右翼・右中間)、中堅、左方向(左翼線・左翼・左中間)にまとめています。
| ストライク | 外野への安打 | 右方向 | 中堅 | 左方向 |
|---|---|---|---|---|
| 0ストライク | 17 | 9 | 4 | 4 |
| 1ストライク | 60 | 21 | 22 | 17 |
| 2ストライク | 36 | 4 | 13 | 19 |
2ストライクからの36本のうち、右方向は4本だけ。半分を超える19本が左方向で、そのうち16本が左翼でした。図で見ると、ボールの山が、はっきりと左に寄ります。

近藤健介選手:2ストライクでも、右へ
同じ左打者の近藤選手は、逆の形でした。
| ストライク | 外野への安打 | 右方向 | 中堅 | 左方向 |
|---|---|---|---|---|
| 0ストライク | 27 | 17 | 4 | 6 |
| 1ストライク | 63 | 26 | 23 | 14 |
| 2ストライク | 58 | 34 | 11 | 13 |
2ストライクからの58本のうち、右方向が34本(58.6%)。1ストライクのとき(41.3%)より、むしろ引っ張った安打の割合が高くなっています。追い込まれてから右翼へ運んだ安打が、23本ありました。

同じチームの左打者でも、追い込まれてからの打球の向きは、ここまで違います。2ストライク後の外野への安打が30本以上(0〜1ストライクでも40本以上)ある12球団の打者49人で、0〜1ストライクから2ストライクにかけて引っ張りの割合が下がったのは37人。近藤選手のように上がった打者は12人でした。
もちろん、このサイトでは投球のコース、球種、球速までは記録していません。外角の球を逆らわずに打ったのか、内角の球を引っ張ったのかといった中身は、ここからは分かりません。2ストライクの安打も36本・58本と、数としては多くありません。あくまで、ひとつの傾向として受け取ってください。
気になったら「詳細」で1本ずつ
カウントで絞った状態のまま、カードの「詳細」を押すと、その条件がそのまま全打席ページに引き継がれます。周東選手の2ストライクの図で、外野安打方向の「左翼」の詳細を押せば、その16本が日付つきで並びます。どの投手から、どんな場面で打ったのかまで、続けて見ていけます。
カウントのほかにも、たとえば試合フィルターの「ホーム・ビジター」で分けると、ソフトバンクの本塁打はホームで107本、ビジターで55本でした。1試合あたりでホームはビジターの1.92倍で、12球団でいちばん大きな差です。
これからやってみたいこと
いまは、球団ごと・選手ごとにページを開いて見る形です。この「2ストライクで引っ張りが減る打者、増える打者」のような打球方向の傾向を、12球団の選手を並べたランキングにすることも、今後やってみたいことの一つです。
打球がどこに飛んだかを、カウントや球場、相手投手で切り分けて、そのまま1本ずつ確かめに行く。そこまで、ボタンを押していくだけでできるようにしました。応援している球団の、気になる打者で試してみてください。
(数字は2026年10月8日終了時点、レギュラーシーズン全143試合のものです)