今日は、球団ごとに用意している「打球方向」ページの使い方です。名前のとおり、安打や凡打がグラウンドのどこに飛んだかを、球場の図の上に並べたページです。
2回に分けて紹介します。今日は、図とカードの読み方と、カードから打席を1本ずつ見に行ける「詳細」ボタン。 次回は、このページのいちばんの使いどころ、左のフィルターパネルとの組み合わせです。実例はソフトバンクにします。
図の上に、打球が並びます
ページを開くと、球場の図の上に、ボールのマークが並んでいます。ボール1個が何打球分かは、図の右にある「集計」のカードに出ています(ソフトバンクの2026年レギュラーシーズンの安打なら、⚾1個=10打球)。端数のぶんは、ボールが薄い色になります。
外野は、左翼線から右翼線まで、前・定位置・越えの深さも分けて13か所。内野は投手・捕手・一塁・二塁・三塁・遊撃の6か所で、バントの内野安打は本塁の近くに置いています。本塁打は、フェンスの外の5か所です。
上のボタンで、次の3つを切り替えられます。
- 打者/投手:自軍の打者の打球か、自軍の投手が打たれた打球か
- 安打/凡打:どちらの打球を図に出すか
- 分布/ヒート:ボールを並べるか、数の多いところほど濃い円で、数字そのものを出すか

ボールの位置は「記録上の打球方向」です
ひとつ、大事なことを先に書いておきます。図のボールの位置は、打球が実際に落ちた場所そのものではありません。公式記録上の打球方向を、図の上のだいたいの位置に置いたものです。
たとえば記録が「左中間」なら、左中間のあたりにボールを置いています。左中間のどこまで飛んだのか、フェンス際なのか手前なのかまでは、記録からは分かりません。
守備位置も同じです。変則的なシフトで、二塁手が二塁ベースより左(三塁側)に守っていて、その二塁手がゴロを捕ってアウトにした場合、記録は「遊ゴロ」ではなく「二ゴロ」です。このページでも、二ゴロとして二塁手の位置に数えます。凡打は、どこに飛んだかというより、どの野手が処理したかの記録だと思って見てください。
右のカードで、数えています
図の右には、カードがいくつか並びます。安打のときは、次の4枚です。
- 本塁打方向:左越え・左中間・中越え・右中間・右越え
- 外野安打方向(本塁打含む):左翼線・左翼・左中間・中堅・右中間・右翼・右翼線
- 安打深度:内野・外野前・外野・外野越え・柵越え
- 安打種別:単打・二塁打・三塁打・本塁打
凡打に切り替えると、凡退種別(三振・ゴロ・ライナー・飛球・邪飛・犠打・犠飛)、ゴロ方向、飛球方向のカードに変わります。どのカードにも、数と割合が出ています。
ソフトバンクの本塁打は、右越えが38.3%
ソフトバンクの「本塁打方向」のカードを見てみます。2026年のレギュラーシーズンは162本で、内訳は次のとおりでした。
| 方向 | 本数 | 割合 |
|---|---|---|
| 左越え | 36 | 22.2% |
| 左中間 | 26 | 16.0% |
| 中越え | 16 | 9.9% |
| 右中間 | 21 | 13.0% |
| 右越え | 62 | 38.3% |
| ランニング | 1 | 0.6% |
右越えが62本。12球団でいちばん多い本数でした(2位は日本ハムの60本)。割合では、オリックスの39.6%(96本中38本)に次ぐ2番目です。左の強打者の時代が来ているということもあるのでしょうが、12球団の多くは、左越えのほうが右越えより多くなっています。
いちばん下の「ランニング」は、ランニング本塁打です。柵を越えていないので、図ではフェンスの内側に「ITPHR」の印を付けて分けています。
「詳細」を押すと、その打席が1本ずつ並びます
では、その62本は誰が打ったのか。カードの各行の右にある「詳細」を押すと、「全打席」ページが開いて、その行の打席だけに絞り込まれます。カードの数と、全打席ページの件数は同じになるように作っています。

右越えの「詳細」を押すと、62打席が並びました。上の帯を見ると、62打点ではなく110打点。そのうち12本が決勝打でした。
「打者」の欄で並べ替えたり絞り込んだりすると、内訳も見えてきます。
| 打者 | 右越え本塁打 |
|---|---|
| 栗原陵矢 | 21 |
| 近藤健介 | 17 |
| 柳田悠岐 | 10 |
| 牧原大成 | 5 |
| 周東佑京 | 3 |
| ほか4人 | 6 |
栗原選手は、今季の本塁打40本のうち21本が右越えでした。
「凡打」に切り替えたときのゴロ方向・飛球方向のカードにも、「詳細」が付いています。「遊ゴロ」の詳細を押せば、その遊ゴロの打席が全打席ページに並ぶ、という具合です。
次回は、フィルターと組み合わせます
このページは、左の「フィルターを開く」から、全打席ページと同じ条件で絞り込めます。たとえばカウント。2ストライクに追い込まれると、打球の向きはどう変わるのか。引っ張りが減る打者もいれば、逆に増える打者もいます。次回は、そこを見ていきます。
(数字は2026年10月8日終了時点、レギュラーシーズン全143試合のものです)