「全失策」ページの使い方、2回目です。前回は、楽天を例に、失策を1件ずつ並べて、イニングや守備位置で絞り込む使い方を紹介しました。今日は、失策の「そのあと」を見る使い方です。実例は広島です。
表示列に「失策後進塁」と「失策後失点」を足す
表の上の「表示列切替」で、「失策後進塁」と「失策後失点」を押すと、右側に列が増えます。

「失策後進塁」は、その失策で、誰がいくつ余分に塁を進んだかです。
- 打者:打者走者が、失策で余分に進んだ塁の数
- 一走・二走・三走:そのとき一塁・二塁・三塁にいた走者が、失策で余分に進んだ塁の数
ただし、この「余分に進んだ塁」は、あいまいさを含んだ数字です。たとえば走者一塁で、ゴロをさばこうとして失策になった場面。このサイトでは、一塁走者を1つ余分に進め、さらに打者走者も一塁に生かした、という付け方をしていることが多くあります。でも、失策がなかったら、走者一塁のままだったのか、併殺で走者がいなくなっていたのかは、厳密には分かりません。捕っていたら二塁に投げたのか一塁に投げたのかも分かりません。そうした部分は、記録を付ける側の判断で付けています。余分に進んだ塁の数は、参考程度に受け止めてください。
反対に、「適時失策」ははっきりと付けています。打点が付く打球だったかどうかで1つずつ見分けて、何が適時失策だったかを記録しています。
「失策後失点」は、その失策が点につながったかです。
- 適時失策:その失策のプレーの間に点が入ったら×
- 失策での直接の失点:そのプレーの間に入った点の数
- 失策後の失点:そのプレーのあと、同じ回のうちに点が入ったら×
- 失策後の失点数:そのあと同じ回に入った点の数
いちばん下の合計行には、それぞれの合計が出ます。「失策後の失点」の列だけは、失策のうち、そのあと同じ回に点を取られた割合です。
広島の61個を見てみる
広島の今季の失策は61個。合計行は次のとおりでした。
| 列 | 合計 |
|---|---|
| 適時失策 | 11 |
| 失策での直接の失点 | 13点 |
| 失策後の失点(割合) | 26.2% |
| 失策後の失点数 | 33点 |
失策のあと、同じ回のうちに点を取られたのは61個のうち16個。割合にすると26.2%で、12球団でいちばん低い数字でした。
| 球団 | 失策 | 失策後の失点(割合) |
|---|---|---|
| 広島 | 61 | 26.2% |
| DeNA | 71 | 28.2% |
| 中日 | 60 | 31.7% |
| ヤクルト | 81 | 33.3% |
| 阪神 | 75 | 33.3% |
| 西武 | 66 | 36.4% |
| 巨人 | 65 | 38.5% |
| 日本ハム | 88 | 38.6% |
| オリックス | 59 | 40.7% |
| ソフトバンク | 53 | 41.5% |
| 楽天 | 57 | 45.6% |
| ロッテ | 59 | 49.2% |
適時失策もなく、そのあとの失点もなかった失策は、広島では61個のうち39個。こちらも12球団でいちばん多い割合(63.9%)です。失策が出ても、そのあとをしのいでいた場面が多かったことになります。
前回の楽天は、失策の数こそ12球団で2番目に少なかったものの、失策後の失点の割合は45.6%でした。失策の「数」と、そのあとの「失点」は、別々に見てみると違う顔が見えてきます。
余分に進んだ塁も数えられる
「失策後進塁」の合計行を見ると、広島の失策で、打者走者が余分に進んだ塁は合わせて41、一塁走者が24、二塁走者が20、三塁走者が10でした。
列の見出しの並べ替えや、左のフィルターパネルと組み合わせれば、「得点圏で出た失策のあと、何点取られたか」「終盤の失策で、走者がどれだけ進んだか」といった見方もできます。
前回の注意をもう一度
失策は、選手にとってもファンにとっても、気持ちが大きく動く場面です。このページは、選手を責めるためではなく、その場面のあとに何が起きたのかまで、落ち着いて振り返るためのものです。失策のあとにしのいだ場面も、同じように1件ずつ残っています。
(数字は2026年10月8日終了時点、レギュラーシーズン全143試合のものです)