← ブログ一覧へ
📊 データ記事

まごのてアワーズ②~なにがなんでも三塁走者を還したで賞~ 無死や1死で三塁にいた走者を最も還した打者は?

授賞式の舞台で、トロフィーを手に照れる受賞者に、記者証をつけたブンタがICレコーダーを向けて取材しているイラスト(「MAGONOTE AWARDS」のバナー入り)

「まごのてアワーズ」の第2回です。第1回は、10月10日の朝に公開した「眠い目をこすって打ったで賞」でした。

第2回は「なにがなんでも三塁走者をかえしたで賞」です。野球の中でも、いちばん点が欲しい場面。無死か1死で、三塁に走者がいる場面。 ここで、走者を還せたかどうかを、数えました。

きのうのクライマックスシリーズでも

10月10日の、クライマックスシリーズ・ファーストステージは、巨人-DeNA(巨人1-2)、西武-日本ハム(西武3-2)の、どちらも1点差で決まった試合でした。今回取り上げるような場面が何回あって、点が入ったのは何回か、実際に数えてみました。

この2試合で、無死か1死で、三塁に走者がいた打席は、6回ありました。点が入ったのは、そのうちの1回(巨人の1回裏、一ゴロの間の1点)だけです。

試合 回 攻撃 アウト・走者 結果 点
巨人-DeNA 1回裏 巨人 1死三塁 一ゴロ(打点1) ○
巨人-DeNA 9回裏 巨人(1点を追う) 1死三塁 一飛 ×
西武-日本ハム 2回表 日本ハム 無死三塁 見逃し三振 ×
西武-日本ハム 2回表 日本ハム 1死三塁 空振り三振 ×
西武-日本ハム 8回裏 西武(2-2の同点) 1死三塁 敬遠四球 ×
西武-日本ハム 8回裏 西武 1死一・三塁 二ゴロ併殺打 ×

6回のうち1回は、このあと見る、レギュラーシーズンの平均(約5割)より、少なく見えます。ただ、6回ぶんなので、まだ何とも言えません。クライマックスシリーズの数字は、このあとの集計には入れていません。

この部分は、サイトで探せるデータです。 チームの「全打席」ページで、試合区分を「ポストシーズン」、塁状況を「三塁走者」、アウトの「2」を「除外」に絞ると、同じ打席が出ます。

ここから、レギュラーシーズンのアワーズです

先に、お断りです。これは、サイトの画面では見られない、データベースの中から割り出したデータです。 公式の表彰とは、関係がありません。数字は、すべて、2026年のレギュラーシーズン(143試合×12球団)のものです。

数え方は、次のとおりです。

  • 対象は、打席が始まるときに、無死か1死で、三塁に走者がいた打席(三塁だけの場合のほか、一・三塁、二・三塁、満塁も含みます)。
  • その打席の間に、点が入ったら○。打点がつくかどうかは、問いません。たとえば、併殺打の間に三塁走者が還った場合も、○です。
  • 四球は、押し出しで走者が還った場合だけ○。

2026年は、こういう打席が、延べ2,844回ありました。そのうち、点が入ったのは1,449回。**約5割(50.9%)**です。

結果別に見ると、こうなります。

打席の結果 打席数 点が入った回数
安打 637 631
犠飛 374 374
本塁打 62 62
ゴロのアウト 442 195
併殺打 129 33
四死球 263 54
三振 512 5

三振は、512回(18%)ありました。また、打点がつかないのに、走者が還った打席が、75回あります(併殺打の間が33回、失策が絡んだものが20回など)。打点だけでは見えない仕事を、この集計は拾っています。

20回以上の機会で探しました

機会が少ない選手が、上位に来すぎないよう、20回以上の選手を対象にしました(セ15人、パ21人)。15回以上(セ32人、パ45人)にしても、1位は変わりません。ただし、25回以上にすると、セは広島の坂倉将吾選手(34回中24回、.706)が1位になります。基準しだいで、顔ぶれが動く数字です。

🏅セは、度会隆輝選手(DeNA)

セの1位は、DeNAの度会隆輝選手です。22回の機会で、16回、走者を還しました(.727)。

順位 選手 還した回数/機会 割合
1 度会隆輝(DeNA) 16/22 .727
2 坂倉将吾(広島) 24/34 .706
3 佐野恵太(DeNA) 19/28 .679
4 古賀優大(ヤクルト) 18/28 .643
5 菊池涼介(広島) 14/22 .636

度会選手の22回の内訳は、安打が11回(11回とも還した)、本塁打が1回、犠飛が1回、野手選択が1回(還した)。ゴロのアウトは3回で1回、四死球は2回で1回、三振は3回で、還せませんでした。この場面での打点は、合計22でした。

🏅パは、村林一輝選手(楽天)

パの1位は、楽天の村林一輝選手です。26回の機会で、21回、走者を還しました(.808)。

順位 選手 還した回数/機会 割合
1 村林一輝(楽天) 21/26 .808
2 柳田悠岐(ソフトバンク) 18/25 .720
3 周東佑京(ソフトバンク) 16/24 .667
4 近藤健介(ソフトバンク) 17/27 .630
5 F.レイエス(日本ハム) 15/24 .625

村林選手の26回の内訳は、安打が9回(9回とも還した)、犠飛が6回(6回とも還した)、ゴロのアウトが5回で3回、失策が絡んだものが2回(2回とも還した)、犠打が1回(還した)。併殺打が2回、四死球が1回で、還せませんでした。この場面での打点は、こちらも合計22でした。

20回以上の36人のうち、7割を超えたのは、この2人と、坂倉選手・柳田選手の、4人です。

機会がいちばん多かったのは

この場面が、いちばん多く回ってきたのは、阪神の大山悠輔選手です。43回の機会で、26回、走者を還しました(.605)。

おまけ:同じ条件で、割合がいちばん低かったのは

「まごのてアワーズ」では、1位のほかに、同じ条件で数字がいちばん低かった選手も、軽く紹介しています。公式の表彰ではなく、ごく限られた条件の数字です。選手の実力や、勝負強さを表すものではありませんので、気軽に見てください。

同じ20回以上で、割合がいちばん低かったのは、次の2人です。

  • セ:佐藤輝明選手(阪神)。31回の機会で、12回、走者を還しました(.387)。今季全体は、539打数165安打で、打率.306、打点106です。
  • パ:海野隆司選手(ソフトバンク)。23回の機会で、8回、走者を還しました(.348)。今季全体は、228打数45安打で、打率.197、打点15です。

どちらも、20〜30回ほどの、短い機会の数字です。

数字の読み方

  • 度会選手は22回、村林選手は26回ぶんの数字です。1回の結果で、順位が動く範囲です。「チャンスに強い」とまで言えるほどの数字ではありません。
  • 点が入るかどうかには、前の打者や、守備の位置(前進守備など)、走者の足なども、影響します。この集計は、打者1人の力だけを測るものではありません。
  • 「打席が終わったときに、点が入っていたか」で数えています。打席の途中で、暴投や盗塁で入った点は、数えていません。

次の「まごのてアワーズ」も、また別の条件で探します。

この記事のリアクション

EXPLORE THE DATA
巨人のポストシーズンの打席で、無死・1死で三塁に走者がいた状況を見る