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📊 データ記事

祝リーグ3連覇-まごのてデータ的に見る2026年のソフトバンクの強さ

紙吹雪とクラッカーの中、PRESSの記者証をつけて喜ぶ猫記者ブンタのイラスト

2026年9月17日、ソフトバンクが3年連続のリーグ優勝を決めました。132試合を終えて84勝45敗3分、勝率.651。2位に大きく差をつけての独走でした。

得点力や主軸の打点、逆転勝ちの多さといった「派手な強さ」はすでにあちこちで取り上げられているので、まごのてデータでは少し違うところを掘ってみます。着目したのは「先制されている試合の多さ」と、その中身です。

実は、他の上位チームと比べると先制を許すことは多かった

2026年シーズン、ソフトバンクが相手に先制点を許した試合は132試合中64試合。ほぼ半分です。12球団全体で見ると、先制を許す割合が高いのは主に下位に沈んでいるチーム(ヤクルト57.7%・広島56.7%・楽天53.5%など)で、ソフトバンクの48.5%は平均よりやや低いくらい。

パ・リーグで優勝争いをした上位3チームと比べると、西武47.4%、日本ハム45.1%に対し、ソフトバンク48.5%が最も高い数字です。ダントツの優勝でも、中身をみると決して「終始試合を支配する勝ち方をしてきた」というわけではなさそうでした。

その64試合の成績は34勝28敗2分(勝率.548)。これは12球団トップの数字で、2番目に高勝率の日本ハム(.433)を大きく引き離しています。そして、この64試合を時系列で並べると、面白い偏りもあります。先制された試合に絞って見たときの「連勝」が、シーズン中に6回あったのです。

  • 5月23日〜6月13日:9連勝
  • 7月16日〜8月5日:8連勝
  • ほかに3連勝が1回、2連勝が3回

(間に「先制されなかった試合」が挟まっていても、先制された試合だけを抜き出して数えています。実際の日程上で完全に連続していたわけではありませんが、「先に点を取られても、この時期はほぼ確実に取り返していた」という状態が2度、1か月前後ずつ続いていたことになります。)

リードされてもビクともせず、一丸でひっくり返してしまう期間がシーズンに何度もあり、優勝へとつながった9連勝の期間も4試合が先制されたゲームでしたが、次々と逆転勝ちをおさめてそのままゴールテープを切ってしまった印象です。逆転勝ち42度はもちろん両リーグダントツです。

崩れなかった理由その1:守りの正確さ

先に点を取られても崩れなかった裏側には、ミスの少なさの少なさも間違いなくあったはず。まごのてデータでは2025年シーズン以降の全球団の全失策が分析できますが、ソフトバンクの2026年の失策数は44個で、12球団最少。2位のロッテ・オリックス(54個)より10個も少ない数字です。1試合あたりに直すと0.33個、3試合に1回あるかないかのペースになります。

チーム失策ランキングページを2026年・失策数の少ない順に並べた画面。ソフトバンクの行が最上位(44個)で表示されている
失策数はソフトバンクが12球団で最少の44個

実はこれ、去年からの傾向というわけではありません。2025年(公式戦、143試合)のソフトバンクの失策は77個で、12球団中2位タイの多さでした。中でも悪送球は27個で、最少の阪神(21個)より多い中位。それが2026年は失策44個(最少)・悪送球14個(これも最少)と、去年から一気に減っています。今年だけ急に、しかも送球面を中心に締まった、という変化になります。

先制されたあとでも、余計な失点で試合を壊さず、逆転勝ちをするまでのチャンスを保っていたと言えそうです。

崩れなかった理由その2:盗塁は「行けば、ほぼ成功」

もう一つ、目立たないところで効いていたのが走塁です。まごのてデータでは2025年シーズンからの全球団の全盗塁も分析できますが、ソフトバンクの2026年の盗塁成功率は.807で、これも12球団トップ。8割を超えているのはソフトバンクだけです。

「それは周東佑京選手がいるからでは」と私も思いました。実際、周東選手は33企図28成功で成功率.848と際立っています。ただ、周東選手の分をすべて除いても、残りの選手だけで55企図43成功、成功率.782が残ります。 これは他11球団の「チーム全体」の成功率と比べても2位のヤクルト(.788)に肉薄する水準で、3位以下(中日.746など)より上に来る数字です。

個人盗塁ランキングページを2026年・ソフトバンクで絞り込んだ画面。11選手分の企図数・成功・失敗・成功率が並ぶ表
周東佑京だけでなく、庄子雄大・牧原大成・近藤健介も軒並み8割超え

実際、企図がある程度ある選手の数字を見ていくと、庄子雄大選手が.818(22企図)、牧原大成選手が.846(13企図)、近藤健介選手が.857(7企図)と、軒並み8割前後を記録しています。一人のスペシャリストに支えられているのではなく、チーム全体で「行くと決めたら、ほぼ成功させる」精度を持っていたことになります。

まとめ

失策の少なさと盗塁の精度は、それぞれは地味な数字です。栗原選手や近藤選手の一発・勝負強さはもちろんですが、それだけではなく、相手に余計な塁や点を与えない、無理に仕掛けてアウトを差し出すような盗塁はしない――そういうチームでもあった、というのが今回まごのてデータで見られるデータを掘ってみて見えてきたところです。

(注)盗塁の企図数・成功数は、まごのてデータ独自の基準(重盗・牽制絡みのプレーの扱いを含む)で集計しています。公式記録の盗塁企図数と完全には一致しない場合があります。

集計は2026年9月17日時点(優勝を決めた試合を含む、シーズン全132試合中)のものです。

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