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📊 データ記事

実は先頭打者への四球数は両リーグワースト…それでも打者をねじ伏せる-まごのてデータ的に見る西武・平良海馬投手のすごさ

「掘り下げるニャ」とシャベルで穴を掘るブンタ

まごのてデータのトップページには、ちょっとマニアックな切り口のランキングパネルをいくつか常設しています。そこから実際のランキングページへ入っていける、データの入り口のつもりで置いているのですが、その中の「得点圏 被打率ランキング」と「2ストライク後 被打率ランキング」で規定投球回に到達している間ずっとトップに立っていたのが、西武の平良海馬投手でした。

9月29日の登板でシーズン規定投球回にも到達し、あわせて今シーズン12勝目。防御率もリーグトップの1.36ということで、今日はまごのてデータ的にどれくらいすごい数字が出ていたのか、見ていきたいと思います。

実は、先頭打者への四球は両リーグワースト

先にちょっと意外な数字から。先頭打者への四球はシーズン15個で、規定投球回組に限らず両リーグの投手の中で最多でした。先頭打者の被出塁率も.308で、規定投球回に到達した両リーグの19人の中では18位。好成績を残している投手が並ぶ中では、ワースト2位という順位でした。

先頭打者に対する被出塁率ランキングの画面。規定投球回に到達した投手が並ぶ
好成績の投手が並ぶ中で、平良投手はワースト2位

先頭打者をあっさり歩かせてしまう場面はそれなりにあった、ということになりますが、それでも失点はシーズン通じてかなり少なく抑え込んでいるので、そのあたりをもう少し掘ってみます。

トップページの2つのランキングで、どちらも独走

まずはトップページに出している、その2つのランキングから。

得点圏被打率(二塁・三塁に走者がいる場面での被打率)は**.127**(110打数14安打)。2位の村上頌樹投手(阪神・.152)よりも低く、得点圏で許した本塁打は0本でした。

2ストライク後の被打率は**.116**(293打数34安打)。こちらも2位のA.エスピノーザ投手(オリックス・.135)を離しての1位です。リーグ全体(全投手)の2ストライク後被打率がおよそ.169なので、そこからもだいぶ低いところにいます。

得点圏被打率ランキングと2ストライク後被打率ランキング(投手版)、それぞれ上位5人が並ぶ表
どちらのランキングも1位は平良海馬投手

被本塁打はシーズン146回を投げてわずか4本。2位は髙橋遥人投手・井上温大投手(巨人)の9本で、2倍以上の差があります。打たれた本数そのものを抑える被打率(通算)も.185で19人の中で最も低く、長打で崩されることも、そもそも打たれること自体も少ない一年だったと言えそうです。

続いた無安打も、まごのてデータなら追いかけられる

得点圏・2ストライク後、それぞれの被打率が低いだけでなく、「どれだけ続いたか」も打席を1件ずつ記録しているまごのてデータなら追いかけられます。

得点圏に走者を置いた打席は、開幕(3月29日)から4試合・23打席連続で無安打(無失点)でした。実際に得点圏の打席で安打を許したのはシーズン121打席のうち14打席だけ。残り107打席は無失点で切り抜けています。

2ストライクに追い込んでからは、5月3日〜5月26日の3試合にまたがって26打席連続で無安打というのがシーズン最長でした。

22の自責点は、どうやって生まれたか

投球回146に対して自責点はわずか22(失点25)。ここまで少ないと逆に「じゃあどうやって取られたのか」が気になったので、実際に点が入った場面を1つずつたどってみました。打点がついた形だけでなく、失策や併殺打など打点が記録されない形で点が入った場面も含めると、シーズンを通じて実際に失点した場面は全部で22でした。

走者の状況別に見ると、こうなります。

走者の状況 場面数(打席) うち失点した場面 内容
走者なし・先頭打者 332 3 ソロ本塁打3本
一塁 115 1 本塁打で2点(1度のみ)
一・二塁 43 5 単打3本、二塁打1本、フライの失策1度
二塁 40 3 単打3本
一・三塁 11 5 単打3本、ゴロで1点1度、併殺打で1点1度
二・三塁 13 3 単打(2点)1本、ゴロで1点1度、失策で1点1度
三塁 11 0 ─
満塁 3 1 二塁打(2点)1度

満塁になったのはシーズンでたった3度。そのうち2度は三振とフライアウトで無失点のまま切り抜けています。走者が単独三塁だった11打席では、一度も生還を許していません。

「打点なしで点が入った」場面を3つだけ拾うと、6月30日は一塁・三塁を背負った場面でのゴロの間の失策がらみ、9月29日は無死一塁・三塁からの併殺打の間に生還を許したもの、6月11日は死球で満塁にした直後の暴投で1点。いずれも記録上は打点としては残りません。

長打で複数得点を許したのは、走者一塁からの本塁打(8月4日)と満塁からの二塁打(6月30日)の2度だけでした。

今回ざっと見ただけでも、先頭打者をリーグで一番歩かせていたという意外な一面がありましたが、もっとじっくりみればさらに面白いデータが見つかるかもしれません。ぜひ皆さんもまごのてデータでいろんな選手のデータを掘ってみてください。

※集計は2026年9月29日時点(規定投球回到達・12勝目を挙げた試合を含む)のものです

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