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📊 データ記事

連続イニング適時打なしも、すぐに分かっちゃう-イニング別データページの使い方②

記者証をつけたブンタがホワイトボードの前で解説している、使い方講座のイメージ

「イニングを縦に持つと、データが急に輝き出す」の続きです。前回は「回」を縦に並べて持つ強みを、先頭打者の打席結果による得点率なども含めて紹介しました。今回は、同じページで紹介できていない表示列を実際に回ってみます。

投手が最後まで投げ切れた回だったか

表示列切り替えの「投手・継投」を開くと、その回の頭に投げていた投手と、回の途中で交代したかどうかが見えます。「回途中の降板」の列に✓が付くのは、回の頭から投げていた投手がその回を最後まで投げ切らずに代わった回です。

2026年9月28日時点で、オリックスの守備イニングは1,240。このうち102回、率にして8.2%が「頭の投手が最後まで投げ切れなかった」回でした。12球団で比べると、この数字が最も低いのはソフトバンク(41/1,249=3.3%)とロッテ(39/1,187=3.3%)で、オリックスの8.2%はその約2.5倍。12球団の中で最多です。

回の途中に入った救援投手の延べ人数でも、オリックスは105人でトップでした(2位は巨人の96人)。どれくらいの頻度でイニング途中の交代に踏み切るのかはベンチの起用傾向が出やすいところですので、なかなか興味深い数値がみられると思います。

イニング別データページの画面。オリックスの守備を「回途中の降板」有りで絞り込み、投手・継投の列が表示されている
回頭で登板していた投手が最後まで投げ切らなかった回が、守備1,240イニング中102回(8.2%)。12球団最多

連続イニング適時打なし──これこそ縦に持った理由

前回、イニングを縦に持つ理由を「回をまたいで条件で拾える」からだと説明しました。実はこの「連続○○有無」の列こそ、イニングを1行にしようと思った、そもそものきっかけです。「三者凡退・得点・本塁打・適時打・本塁打以外の打点」のそれぞれについて「何イニング続けて起きていないか(起きているか)」を追いかけていて、連続であるときは+(プラス)で、連続でないときには-(マイナス)で、それぞれ続いている数値を表します。試合を1行にした横持ちのままでは、そもそも「回をまたいだ連続」を数えることができませんでしたが、縦にしたことで数えることが実現しました。

中でもいちばんよく見るのが「連続適時打なし」です。適時打が出ない回が何イニング続いているかを数えます。ソロホームラン以外は適時打じゃないのかという議論はあるかと思いますが、ここでは「本塁打以外の、打点が付いた安打」を数えています。

先ほどの流れでオリックスの攻撃を見ると、9月22日のロッテ戦のある回で適時打が出たあと、9月27日のソフトバンク戦の8回まで、37イニング連続で適時打が出ていませんでした。5試合にまたがる長さです。この間、6-4、1-0と2試合は勝っていて(本塁打や四死球絡みで得点していた)、適時打そのものが出なかったのはその後の3連敗を含む期間でした。ようやく途切れたのは9月27日、9回に山中稜真が放った2点二塁打です(他にさらに長く適時打が出ていなかったチームもありますので、それはランキングページの方で探ってみてください。オリックスの今季ワーストは、この37イニングでした)。

イニング別データページの画面。オリックスの攻撃側で連続○○有無の列が表示され、9月22日から27日にかけて連続適時打なしの数字が積み上がり、9月27日の最後の行でリセットされている
9月22日から27日まで37イニング連続で適時打が出ず、9月27日9回の山中稜真の一打で途切れた

この「連続イニング○○なし」は、実は条件別レポートのページにも専用のカードがあります。イニング別データのページまで来なくても、条件別レポートを開けば「今何イニング続いているか」がカード1枚でパッと分かるので、まずはそちらを入り口にしてもらうのもおすすめです。

「1イニングで6安打なんて、いつ以来?」がパッと分かる

表示列切り替えの「イニング内スタッツ」をONにすると、その回だけの打席・安打・本塁打・四死球・三振などの内訳が、その場で見られます。「1イニングで6安打もするなんて、いつ以来だっけ?」というような、これまでならなかなか調べるのが大変だった疑問を、パッと調べられる便利な列です。

オリックスの今季(9月28日時点)を見ると、1イニングで6安打を記録したのは6月10日のヤクルト戦、5回のこの一度きり。この回だけで7点が入り、最終スコア8-4のうち7点がここに集中していました。

直前に何があったかも、行に載っている

「直前の展開」の列(守備視点では「直前の攻撃」)には、その回が始まる直前、自チームの前の半イニングがどう終わったかが「プレイボール」「先制(され)」「迫(られ)」「勝ち越し(され)」「引き離(され)」の5つで入っています。「引き離された直後の回でも踏ん張れているか」のような絞り込みができる列で、これはまた別の記事でじっくり扱いたいと思います。

コールドなどで途中終了した回も

「打ち切り」の列には、コールドゲームなどでその半イニングが最後まで行われなかった回に印が付きます。件数はごく少なく、オリックスの今季にはまだ該当がありません。付いている試合ではカーソルを合わせると、どこで止まったかのメモが出ます。

まとめ

①では「縦に持つ」強みを、②では回の中の出来事――投手交代、連続記録、その回のスタッツ、直前の流れ、打ち切り――を回ってみました。これで「イニング別データ」ページの表示列切り替えは、一通り触ったことになります。気になる列があれば、自分の応援するチームのページでぜひ開いてみてください。

※集計は2026年9月28日時点、レギュラーシーズンです

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